先日紹介させていただいた、ラムゼイ・ルイスの『太陽の女神』ですが、この再発にともなって全部で8枚のアルバムが再発されています。どれも素晴らしい内容なので、ぜひ聴いていただきたく、前回紹介しきれなかった残りの4枚のアルバムを今回紹介させていただきます。
『テキーラ・モッキンバード(紙ジャケット仕様)』
ロデュースはEW&Fのキーボード、ラリー・ダンが「Tequila Mockingbird」「Skippin'」「The Ole Bach Magic」を、その他の曲は前作に続きバート・デコトーが担当。B・デコトーは、マリーナ・ショウやドクター・フィールグッド、シスター・スレッジ、アルバート・キングなどのプロデュースも手がけている。タイトル曲「Tequila Mockingbird」はもちろん、その他の収録曲も、日本のテレビ/ラジオ番組のテーマ曲として頻繁に使用されるなど、ラムゼイ作品のなかでも、最もメロディアスでポップな作品と言われています。「Skippin'」はヴィクター・フェルドマンの名曲をカバー。ビルボード・ジャズ・チャートで3位を記録。〔1977年作品〕 90年代初頭に一度CD化(SRCS-7007)されたきりで、現在は廃盤。中古盤やオークションでも高値で取引されているアイテムです。
『ラムゼイ(紙ジャケット仕様)』
プロデュースは、クルセイダースのメンバー(トロンボーン)としても知られるウェイン・ヘンダーソンが「Aquarius/Let The Sun Shine In」「Wearin' It Out」を、それ以外をジェイムス・L・マックが担当。ジェイムス・L・マックは、シカゴ出身の作曲家/アレンジャーで、ラムゼイの他にも、ナンシー・ウィルソンやジェリー・バトラーなども手がけている。エモーションズなどにも通じるエレガントな女性コーラスを効果的に配し、アルバム全体にメロウな空気が充満した作品。「Wearin' It Out」は強靭な70年代的ファンキー・グルーヴ曲。〔1979年作品〕 日本初CD化になります。
『ルーツ(紙ジャケット仕様)』
プロデューサーに、EW&Fのキーボード、ラリー・ダンと、ニューオリンズ・ファンクの重鎮、アラン・トゥーサンを迎えた作品。「太陽の女神」にも通じるスキャット入りメロウ・ダンサー「Whisper Zone」、ダンサブルな「High Point」「Colors In Space」、ハンドクラップのブレイクが抜群な「Come Back Jack」など、全体的に明るくメロディアスなフュージョン・サウンドが心地よい作品に仕上がっています。モーリス・ホワイトやアル・マッケイら EW&F組もレコーディングに参加。〔1980年作品〕 1994年に一度CD化(SRCS-6427)されたきりで、現在は廃盤。中古盤やオークションでも高値で取引されているアイテムです。
『トゥー・オブ・アス(紙ジャケット仕様)』
ベテラン女性シンガー、ナンシー・ウィルソンとのコラボレーション・アルバム。インストゥルメンタル曲と、ヴォーカル曲が交互に配された構成になっている。プロデューサーは、ベーシストとして知られるスタンリー・クラーク。デヴィッド・ロバーツの「Midnight Rendezvous」や、レオン・ウェア&デイヴィッド・フォスター作品の「Slippin' Away」など、ミディアム~スロー・ナンバーはさすがの出来映え。AORファンからも支持される作品に仕上がっている。「Ram」の日本語ナレーションはご愛嬌ということで。〔1984年作品〕 ナンシー・ウィルソンは1937年生まれ。50年代末、キャノンボール・アダレイに認められ、キャピトル・レコードからデビュー。これまでに70枚以上のアルバムをリリースし、グラミー賞も3度受賞している。
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